実践すれば本当に審美歯科が変わってしまう8つのポイント

歯列矯正治療において、歯が内側に倒れ込みすぎる「内向き」の仕上がりは、患者さんにとって大きな不満となる可能性があります。このような失敗を避けるためには、慎重な歯科医師選びが極めて重要です。では、どのような点に注意して歯科医師を選べば良いのでしょうか。まず、矯正治療を専門とする歯科医師、特に日本矯正歯科学会の認定医や専門医であるかを確認することをお勧めします。これらの資格を持つ医師は、矯正治療に関する専門的な知識と豊富な経験を有していると考えられます。次に、カウンセリングの丁寧さです。初診カウンセリングの際に、患者さんの希望や懸念を時間をかけてしっかりと聞き取り、それに対して専門的な見地から適切なアドバイスをしてくれるか、治療計画や起こりうるリスク、代替案などについて分かりやすく説明してくれるかを見極めましょう。特に、抜歯を伴う治療計画の場合、抜歯スペースをどのように利用して歯を動かすのか、前歯の後退量や角度について具体的な説明があるかを確認することが重要です。3Dシミュレーションなどを用いて、治療後の口元のイメージを事前に共有してくれる歯科医院であれば、より安心して治療に臨めるでしょう。また、過去の類似症例の写真を見せてもらうのも参考になります。さらに、治療途中で疑問や不安が生じた際に、気軽に相談できる雰囲気か、患者の声に耳を傾け、柔軟に対応してくれる姿勢があるかも大切なポイントです。複数の歯科医院でカウンセリングを受け、治療方針や医師との相性などを比較検討し、信頼できる歯科医師を選ぶことが、内向き失敗を回避し、満足のいく矯正治療を受けるための鍵となります。