実践すれば本当に審美歯科が変わってしまう8つのポイント

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  • 引越しや転勤で矯正中断?転院制度を賢く利用する方法

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    歯列矯正の治療中に、急な引越しや転勤、あるいは進学などで、今通っているクリニックに通院できなくなる…。これは、誰にでも起こりうる事態です。そんな時、「せっかく始めた矯正治療も、ここで終わりにするしかないのか」と諦めてしまうのは、あまりにもったいないことです。実は、矯正歯科の世界には、治療をスムーズに引き継ぐための「転院(てんいん)」という制度が存在します。この制度を正しく理解し、賢く利用することで、あなたは治療を中断することなく、新しい土地で理想の笑顔を目指し続けることができるのです。転院を考え始めたら、まず最初にすべきことは、現在通院しているクリニックの担当医に、できるだけ早くその旨を相談することです。事情を話せば、医師は転院の手続きに協力してくれるはずです。その際、新しいクリニックにあなたの治療状況を正確に伝えるための「紹介状(診療情報提供書)」と、これまでのレントゲン写真や歯の模型、口腔内写真といった「資料」を用意してもらいましょう。これが、スムーズな引き継ぎのための最も重要なパスポートとなります。次に、引越し先で新たに通うことになるクリニックを探します。日本臨床矯正歯科医会などのウェブサイトでは、地域ごとに専門医を探すことができます。いくつかの候補を見つけたら、カウンセリングを予約し、紹介状と資料を持参して相談に行きましょう。新しい担当医は、それらの資料を元にあなたの現状を把握し、今後の治療方針を検討してくれます。ここで注意したいのが、費用と治療方針です。費用については、まず元のクリニックとの間で、治療の進行度合いに応じた精算が行われます。例えば、治療費総額の6割まで支払っていて、治療も6割程度進んでいれば、追加の返金や支払いは発生しない、といった形です。そして、新しいクリニックとは、残りの治療について新たに契約を結ぶことになります。また、医師によって治療の哲学や用いる装置が異なるため、新しいクリニックではワイヤーの種類が変わったり、治療方針が一部変更されたりする可能性もあります。転院は、確かに少し手間のかかる手続きです。しかし、諦めて放置してしまうリスクに比べれば、その労力は微々たるもの。やむを得ない事情で通院が困難になっても、あなたの治療の道は決して閉ざされてはいないのです。