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面長化を避ける矯正歯科選び三つの鉄則
歯列矯正によって意図せず面長な印象になってしまう失敗は、適切なクリニック選びによってそのリスクを大幅に低減させることができます。美しい歯並びと、調和の取れた顔貌の両方を手に入れるために、後悔しない矯正歯科選びの「三つの鉄則」を心に刻んでください。第一の鉄則は、「セファログラム分析を重視するクリニックを選ぶこと」です。セファログラム(頭部X線規格写真)とは、顔の骨格を真横や正面から撮影する特殊なレントゲンです。これにより、歯の傾きだけでなく、上顎と下顎の骨の大きさや位置関係、そして唇や皮膚といった軟組織のバランスまでを、客観的な数値として詳細に分析することができます。この科学的根拠に基づいた分析なくして、顔全体の調和を考えた治療計画は立てられません。カウンセリングの際に、セファロ分析の結果を実際に見せながら、あなたの顔の骨格的な特徴を具体的に説明してくれる医師は、信頼できる可能性が高いでしょう。第二の鉄則は、「顔貌変化のシミュレーションに積極的なクリニックを選ぶこと」です。優れたクリニックでは、セファロ分析のデータなどをもとに、治療によって歯を動かした結果、口元やフェイスラインがどのように変化するかを、コンピュータ上でシミュレーションして見せてくれます。もちろん完璧な予測は不可能ですが、治療後の顔のイメージを事前に視覚的に共有できることは、患者と医師の間の「ゴールのズレ」を防ぐ上で極めて重要です。「こんなはずじゃなかった」という後悔の多くは、このゴールのイメージ共有が不十分なことから生じます。シミュレーションを見ながら、「もう少し口元はふっくらさせたい」「これだと顔が長く見えないか」といった具体的な希望を伝え、微調整を重ねていくプロセスが不可欠です。第三の鉄則は、「複数の治療計画を提示し、メリット・デメリットを正直に話してくれるクリニックを選ぶこと」です。あなたの希望や骨格に対し、考えうる治療の選択肢(例えば、抜歯プランと非抜歯プランなど)を複数提示し、それぞれの方法が顔貌に与える影響やリスクについて、包み隠さず丁寧に説明してくれる医師を選びましょう。一つの方法を押し付けるのではなく、あなたの価値観や不安に寄り添い、共に最善の道を探してくれる姿勢こそが、最高のパートナーとなる医師の証なのです。