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費用が払えない…歯列矯正の支払いが困難になった時の対処法
歯列矯正を始めたものの、予期せぬ失業や病気、家庭の事情などによって、経済状況が変わり、毎月の治療費の支払いが困難になってしまう。これは、誰にとっても深刻で、そして非常に相談しにくい悩みです。支払いが滞り始めると、クリニックへの足も遠のき、結果的に治療を無断で中断してしまう…という負のスパイラルに陥りがちです。しかし、そんな時こそ、絶対にやってはいけないのが「黙って行かなくなる」ことです。実は、正直に相談することで、解決への道が開ける可能性があるのです。まず、あなたが取るべき最善の行動は、支払いが難しくなった時点で、できるだけ早くクリニックの受付や担当医に、その事情を正直に話すことです。クリニック側としても、治療費が未払いのまま連絡が取れなくなるのが最も困る事態です。誠意をもって相談すれば、多くのクリニックは、あなたの状況を理解し、何らかの解決策を一緒に考えてくれようとします。では、具体的にどのような解決策が考えられるのでしょうか。一つは、「支払い計画の見直し」です。もしあなたが院内分割で支払っている場合、月々の支払額を減らし、支払い期間を延長してもらうといった、柔軟な対応を検討してくれる可能性があります。次に、「デンタルローンへの切り替え」です。すでに治療が進んでいる場合でも、残りの治療費を対象としたデンタルローンを組むことで、月々の支払額を大幅に抑えることができる場合があります。クリニックが提携している金融機関を紹介してもらえるか、相談してみましょう。そして、どうしても支払いの継続が難しい場合の最終手段として、「一時的な治療の中断」という選択肢もあります。これは、一旦矯正装置を全て外し、後戻りを防ぐための保定装置(リテーナー)に切り替えるという方法です。そして、経済状況が改善した時点で、改めて治療を再開するのです。もちろん、治療期間は長くなりますが、全てを無駄にしてしまうよりは遥かに賢明な判断です。経済的な困難は、誰にでも起こりうることです。大切なのは、一人で抱え込まず、治療のパートナーであるクリニックに勇気を持って相談すること。その一本の電話が、あなたの治療と未来の笑顔を救うことになるかもしれません。